さくさくレビュー信長燃ゆ〈5〉東山さん敦盛披露。しかしこれは評価に苦しむ><

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あと少し。あと少し。

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家康が安土に招かれて

●徳川家康が安土城に招待されてやってきます。信長は家康の饗応役を明智光秀に任せます。光秀の用意した料理は好評で「さすが明智殿」と家康は喜びますが、前久が急に料理をけなし始めます。

そのけなし方が陰湿で、要するに「有職故実」に乗っ取ってないからダメっていうのね。この肉は下賎な動物の肉で、身分ある人をもてなすのにふさわしくない、光秀殿がそんなことを知らないはずはない、なにやってんだ、という難癖です。

光秀は、旬の美味いものを召し上がっていただきたいだけ、と反論。

信長は光秀の言を認めて、前久を止めます。

が、イライラっとしたのか、その場で光秀に秀吉の中国攻めの加勢を命じ、所領である近江と丹波(だっけ?)を召し上げ、毛利を滅ぼしたら新たに毛利家の所領から2カ国を与えると言い出します。

所領の経営に力を入れていた光秀はかなりの衝撃を受けます。

●ショックを受けて呆然とする光秀。前久に従って信長を討つ誓いを立てた吉田兼和(笹野高史)が謀反を唆します。

さらにそこに現れた黒幕・前久は、毛利は足利義昭公を保護している、毛利を攻めれば足利幕府の息の根を止めてしまう、それでいいのか、と光秀を責め立てます。

このドラマ内では光秀は足利幕府の再興を誓った身で、前久はその当時の同志。

あの誓いを守れ、と前久が過去の血判状、さらに誠仁親王の信長討伐の勅書を持ち出してみせた時、光秀は一瞬目を閉じて、天を仰ぎます。

前久に脅されたから、あるいは、信長に不満があったからという理由で本能寺の変を起こすのではなく、こうなるのが天命だったのだ、と一瞬ですべての運命を受け入れてそれに従って行動して行った…そんなことがわかる演出と演技になっていました。

明智光秀が本能寺の変を起こした理由として、この解釈はすごく全人的でいいですね。

キンカン頭と罵られたとか、そりゃそういうのも動機の一つにはなり得ましょうが、知性ある人間の命をかけた行動の動機の解釈としてあんまりにもあんまりですわ…

またここでも前久が良くて、笑ってないんだけど、真っ黒い笑顔が見えるような鬼気迫る迫力でした!(決して寺尾さんの顔色の話ではない) 寺尾さん、熱演ありがとう!!

譲位問題が解決して

●安土にまたも晴子が派遣されてきます。今度のお使いは「譲位の後に将軍宣下するので上洛せよ」とのこと。

今上の譲位の後、新帝の元での将軍宣下ならば、新帝一代に仕える朝臣とはならずにすむ、しかも幕府を開く事ができる征夷大将軍に任じられる…と、これまで、方角がどうの、宗教行事がどうのと、だだっ子状態だった朝廷が一気に後退です。

晴子は「近衛様が、ことここに至っては、円満にやっていったほうがいいとお上を説得されて」とこれまたおっとり伝えます。

残念な事に、信長はこれをまったく信用してしまいます。

本来ならもっと疑念を持つべき、裏を取るべきでしたが、元々信長は前久が好きですし、使者の晴子のこともお気に入り。またあからさまな敵対はしないものの、タフに信長に抵抗していてた朝廷が折れたことで、ついつい朝廷に対しても寛容になってしまったようで…

喜んだ信長、ここで自ら敦盛を披露です。

信長ドラマにおける敦盛とは

●信長役者の真価がここで評されると言っても過言ではない、敦盛の場面。

ここで役者さんの信長に対する解釈・理解、信長という国民的英雄を演じる名誉に対してどのような心意気と準備で挑んだかが明らかになってしまうという、試練の場面です。

おそらく「軍師官兵衛」で江口洋介さんが舞った敦盛がついついフラッシュバックしてしまったという方も多かったんじゃないでしょうか。

あれは酷かったというより、爆笑必須という感じでしたが…

(江口さんは多分体調が悪かったんだよ…!とかばっておきましょうかね…)

近年稀に見る低レベルな敦盛を、ヒガシは上位保存できるのか。21世紀の芸能界の評価が問われる…!

安心してください。ヒガシはヒガシでした。

切れのあるターン、力強くリズミカルな動作、扇をかざす手はすっと美しく、ひらひらと軽やか……

はい、紛うことなく少年隊のヒガシでした!!

きれいなんだけど、余韻がない、ものすごく奇妙な敦盛で評価できません……ジワジワくる…w w

光秀、信長討伐に向けて

●信長が得意の絶頂にあるその時、明智光秀は信長を討つべく決意を固めています。

朝敵だから仕方が亡い、朝命だから仕方がない、上様に恨みは亡い、わしに野心はないと、必死に自己正当化する光秀ですが、しかし光秀の軍師(斎藤利三?)が、それでは兵士がついてこないと、これまた悪魔のように囁きます。

兵士はみんな天下布武のために戦って来たんだから、主君討ちでは士気が挫けて失敗する。

殿が天下人になると言えばみんな必死に戦ってくれるだろう。天下人になりなされ。あなた様こそ天下人の器…

●光秀は、次第に己を変質させていき、野心や恨みの心で自らを奮い立たせます。石丸さんの表情がだんだん暗く陰湿な感じなってくる…

神前(多分愛宕神社)に詣でて勝利を祈り、「時は今、雨が下知る五月哉」の有名な発句を読み捨てる光秀。

この句を詠んだ当時、光秀は謀反を考えてはいなかった…というのが現代の学問的解釈だと思います。

しかし後々の歴史と運命を思うと、火防せの神である愛宕神社に奉納された「五月哉」の句はすごく運命的といいますか、不吉なものを感じさせますよね。

現実的な表象がどうであれ、この時期にこの句を詠んでしまった、しかもそれを神社に奉納した(ために、間違いなく光秀の詠とわかる)ということが、運命としか言い様のない何かなのですわ。少なくとも後世の人々に取っては。

こういうのをはしょらず、3時間の駆け足ドラマの中にちゃんと残したのが、信長燃ゆの嗅覚の効いてるとこだと思います。すばらしい。

次回でラストです。多分!

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