さくさくレビュー信長燃ゆ〈4〉父親としての信長に痺れろ。これはいいシーン。

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がんばれ自分。がんばれ自分〜。

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信忠の甲州攻め

●いよいよ織田家の悲願、甲州攻めです。ここで平安以来の源氏の名門、甲斐武田家が滅びます。

総大将は信忠。ちょっと前にプレッシャーでぺちゃんこにされていましたが、前久に愚痴って覚悟が決まった様子。

滅亡間際といってもなお武田は侮り難し。信長は焦らず、慎重に攻めるよう信忠に命じます。「毎日父上に早馬を出してご指示を仰ぎます!」と信忠も如才ない。

●信忠は勝利を重ね、武田軍は敗走して一部が高遠城に立てこもるのですが、その高遠城では武田の死に兵が奮戦するんで、織田軍は腰が引けてしまいます。

日和った武将から「ここはいったん退き、体勢を整えて出直しましょう」と言われた信忠でしたが、「一度下した命令を取り下げて面目が立つか。捻り潰せ」と父親を彷彿とさせる胆力で、高遠城を落とさせます。

●武田勝頼は自害し、武田家の家名を残したいという帝の意向を受けていた前久は呆然とします。「上様は容赦なきお方ですから」と、明智光秀は諦めモード。

あれだけ譲位しろと信長に脅されながら、敵将の家名を残してほしい、なんて言ってる正親町天皇のタフさが尋常じゃない。

父親としての信長

●信長は甲州征伐の成功を大変喜び、信忠を織田家の跡目に指名します。

で、ここからがすごいんですけど、それまでキリっとしていた信忠は驚きなのか、安堵なのか、跡目にって言われた瞬間、腰が抜けちゃいます。

信長が「杯を取らせる、近う」って言ってるのに、信忠は膝が立たず、何度もかかとを滑らせて尚立てない、という醜態を晒します。

周囲で前久や、諸将が、信長が切れて怒りだし、跡目指名を取り消すんじゃないかと、ものっすごい緊迫した空気の中、信忠を見守ります。

●ところが信長は情け深い父親の顔を見せて、「案ずるな、信忠」と優しく信忠に話しかけます。

「織田家の主となるには、どんなこともたった一人で切り抜けねばならぬ。孤独な宿命じゃ。そなたはよく耐えた。お前に天の加護があれば、必ず道は開ける」

感極まった信忠は硬直。もうまったく硬直。

その信忠に無理矢理杯を取らせて、酒を注ぐ信長。信忠の目からはいつの間にか涙が…でも身体は硬直中なんで杯を啜ることもできない。

信忠は、信長に直に励まされて、ようやく祝酒を飲み干します。

●もうすごくいいシーンで、ドラマの中で一番いいとこでした! 3時間ドラマのせいで駆け足君だったのがもったいないったら。もっとじっくりみたかったな〜。

こういう場面が見たくて時代劇・歴史ドラマを見てる。

●と、前久も思ってまして、信長の大ファンである息子に、お前の気持ちもわかるわ、あのような男こそ天下人の器、と手放しで信長を褒めます。

●しかし、甲州征伐成功の宴の席では、「我らの苦労も報われました」という光秀の言葉にぶちぎれるいつもの信長がbacked!

「いつお前が苦労したのか言ってみろ、このキンカン頭!!」と怒り狂う信長には、深い孤独と苦労がにじみ出ていました…いやあんまり同情もできませんし、笑っちゃいましたけどw

遺偈・心頭滅却すれば

●甲州征伐は成功に終わったのですが、まだ全部じゃありません。後始末が残ってます。恵林寺焼き討ちです。

正親町帝から国師号を受けた快川和尚という高僧(津川雅彦)が、自分の寺に逃げ込んで来た武田の残党の引き渡しを拒んで山門に立てこもり、火矢をいかけられて寺僧や残党、信者ともども焼死したというなんとも惨い事件です。

死の間際で老僧が発したたというのがかの有名な「安禅必ずしも山水を用いず、心頭滅却すれば火も亦た涼し」の辞世。炎と読経に包まれる中、端然と言い放つところまでがお約束です。

●信長は「死ぬなら勝手に一人で死ね、民を巻き込むな」と怒り心頭です。この人は非常に合理的で実践的な精神の持ち主なんですな。

●前久は正親町帝から武田家の家名存続の他、この快川和尚の件も頼まれてまして、説得に勤めるんですけども、目の前で山門が焼け落ち、そろそろ殺意が閾値を越えそう…

信長、富士をライトアップ

●甲州征伐成功の祝いの使者として、朝廷から晴子が派遣されてきます。

信長は「母が子を思うように、わしはこの国を守る(キリッ」と晴子にはいい調子。ついでに甲州についてくるよう命じます。

前久はこの時初めて信長と晴子が通じていることに気がつくんですが、二人の関係を利用しようと考え、あえて晴子に甲州行きを承知するよう頼みます。

言うまでもなく、誠仁親王の実質的な妃である晴子にとって、信長との関係が広く知れ渡るような甲州行き同行は危険なこと。

(だんなの誠仁親王には既に、ライバルの姫君に仕える女房が知らせちゃってますが)。

しかし、前久「政治的な関係じゃなく親しい者は、朝廷にとって保険になる」

晴子は子供たちを守ることを条件にこれを承諾します。が、子供たちのことを言いながら、晴子の顔は既に女の顔なのでした。

●信長の甲州行きは、同盟者徳川家康との親交の深さを世に知らしめるためのデモンストレーションとのことですが、家康との交流はおつまみ程度。

このドラマ内甲州メインイベントは、晴子とのいちゃいちゃです。湖で船遊びをした後は、夕闇迫る富士山の麓にかがり火を持たせた何百という兵士を立たせて光と闇のイリュージョン。

「きれい」と驚く晴子にすごく満足げな信長。

あーいるよね、こういう男 (・д・)。

またドラマスタッフも、こんなシーンを中盤のハイライトっぽく恥ずかしげもなく演出するんだからしょうもない。

またまた譲位問題

●甲州征伐エピが終わったので、信長は今度こそ本気で今上帝の譲位問題に取りかかります。

これがまた「官位を受けよう、しかし安土城に行幸して官位を授与せよ」という、まあすごく上からのもの言いの屈辱的な条件づけ。

これをきいた前久はついに本気で信長を退ける決断をします。

「武将を抱き込んで謀反を起こさせる!」

信長に匹敵しうる胆力、知力を持ちながら、謀略しか対抗手段がないのは前久の悲劇であります…

●ところで「抱き込む武将」として前久が見込んでいるのはもちろん光秀ですが、秀吉(北村有起哉)にも手紙を出してそれとなく釘を刺します。

前久からの手紙の影響か、秀吉は信長に朝廷のことをいろいろと質問をし、それに応える形で信長の考えが語られます。

信長は、軍事力・警察力を持っている武家が日本を治めるのはむしろ民のための義務、しかし外交権は今も朝廷が持っている、これに不安がある、と。

これはもっともだなあと視聴者が思えるように、ドラマが進んで来たのはいいですね。

●晴子の旦那、誠仁親王は正親町帝の子で、五の宮の父親であるために次の帝となることがほぼ確定してるんですが、信長を表敬することを嫌がります。

まあ、妻を寝取られてますし、明らかな傀儡ですし、しかもおそらく速攻で譲位させられますし、嫌だよねー。

グダグダする親王を、前久は「ならば信長を征伐したまえ!!」と一喝し、信長討伐の勅書を書かせてしまいます…

多分あと2回くらいで終わるかな! 続く…

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