さくさくレビュー信長燃ゆ〈3〉戦国のド定番、伊賀攻め関連エピ。

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このままでは真田丸までにレビューが終わらぬ! 巻いて行きますね。

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CMを入れる場所問題

●朝廷からの返答を聞いた後、信長は晴子を連れて桑の実寺というお堂にお参りします。今風に言うとピクニックです。多分。

晴子は根性で徒歩で同行します。「祖父が武家でしたから、子供の頃は野山を駆け回ってました」という晴子はやっぱり普通のお姫様とはちょっと違ってまして、キラキラしたお目目で信長に「馬で全軍を駆るときはどんなお気持ちがするのでしょうか?」なんて聞いちゃう。

それを聞いてクラクラきた信長は、お姫様抱っこで晴子をお堂に連れこみ、関係を持ちます。

●で、そんなしっとりしたシーンのあと、間髪入れずにヤマダ電気営業宣伝担当みたいな人が「新年あけましておめでとうございます!!」と始めちゃって、笑ってしまうやら、怒りたいやらw

脳筋企業ですねえ…しょうがないんですけど、CMを入れる場所とか、入れ方とか、ちっとは頭を使っちくれ。

●京都に戻った晴子は体調を崩して臥せってます…という体で、信長と関係してしまったことに気を揉んでます。

前久が見舞いにやってきて、使者としての役目を十分に果たした晴子を讃えますが、夫の誠仁親王は晴子の活躍にやっかみ、嫌みタラタラです。

晴子と信長の関係に付いてはまことしやかな噂が流れている様子。

まことしやかっていうか、まことなんだけどね〜

織田信雄の伊賀攻め

●この頃、織田軍は伊賀攻めです。信長の次男・信雄に、明智光秀、近衛前久、前久の子の信基が随従してます。前久は純白の大鎧姿で、これはいったいなんなの? 史実なの? 前久公が妖精さんに見えるんですけど。

信基も、信長に拝領した南蛮風のマントを羽織り、これが冠と合わさって最強に見えない。すごくシュール。

●仮装大会みたいな伊賀征伐軍の幹部ご一同ですが、ここで、光秀と前久が、足利義輝公を盛り立てて室町幕府を再興させようと誓い合った同志であったことが語られます。一行の中で一番まともな光秀が、妖精さんと同志だった。さらにシュール。

あ、これは史実ではありません。

前久公の実姉は義輝の正室、っていうか、前久本人が義輝と従兄弟同士で、足利将軍家に非常に近い人物ですが、光秀は足利義輝公の弟である義昭に仕えてたという説もある程度で、信長に仕える前の光秀が重要な地位にいたとは考えにくい。

でもまあ、このお話では光秀は前久に教唆されて本能寺の変を起こすんだと思いますので、別に史実じゃなくても良いんですけどね。

●平定された伊賀に信長がやってきて、信雄の働きを認め、大変喜びます。秀吉からも中国攻めの吉報がもたらされ、超順調な織田軍です。

●ところで、この伊賀征伐で、信長が伊賀忍者から深い恨みを買うというのは、時代劇・歴史ドラマのド定番

信長燃ゆでも、いかに無惨に妻や幼い子供が殺され、田畑が踏み荒らされ、屋敷が焼かれたかをコテコテに描写して、伊賀忍者役の的場浩司さんを身悶えさせてました。

帰路につく信長を不意打ちで遅い、失敗し、敵対勢力(今回は前久)に匿われ利用されるところまで、なんの捻りもなくお約束通りなんですが、これはこれでどうなのか。そろそろ新しい趣向を誰かがひねり出すべきではないか。

日本唯一の神になる

●伊賀忍者の襲撃から信長を救った前久。余が死んだ方が都合がいいはずなのに、なぜ助けた? と信長に聞かれた前久は「目の前で赤子が危ない目に合ってたら助けるのが当然だから」と応えます。

冗談に言い紛らわしたようで、実はこれは前久の本音に近く、敵対はしてるんだけど、前久は信長が大好き。そう、この物語は前久の信長への愛の物語

●信長は助けてくれた礼をする、なんでも言え、と前久を促すのですが、それに対する前久の応えは「朝廷と力を合わせての天下平定」という意外なものでした。

ていうか、前久が本当に言いたいのは、「朝廷の上に立ってはならぬ。帝は神々に礼を作るのが古代からのしきたり。連綿と受け継がれたことに逆らって人心を乱すな」ってことでした。

信長はこれに激高して「帝の権威を公家が動かしているのが気に入らぬ」と言い返します。

そんなことはない、という前久に、信長は「帝の権威が神に与えられたものならば、余は天照大御神を越えて日本国唯一の神になる!」と宣言します。あーこれはおもしろい。

●信長は神になる第一歩として? 安土城内の石を領民に拝ませます。

年始の挨拶に安土城にやってきたお市の方(高岡早紀)は、あんなものを拝ませて…と兄の行為を責めます。

「民衆は朝廷にもわしにも興味がない、強いものに靡くだけ。だからわしは神にならねばならぬ」と本当のことを言っちゃう信長に、市は「神ではない、兄じゃは鬼じゃ!」と叫びます。

市は婚家を滅ぼされ、夫を殺されたことで信長を恨んでいるんですね(という設定ね)。そのせいか、高岡早紀さんは大変濃い、きついメイクでした。

「恨んでいるなら儂を殺せ、夫の仇をとれ」と怒鳴り返す信長。激しい兄妹喧嘩の後、市は「夫を亡くし、兄を憎むは不幸の極み、かなしゅうございます」と去って行きます。

譲位を巡る駆け引きが続く

●信長は前久と信基を、自ら作った新しい内裏に案内します。ちなみに新しい内裏は安土にあります。つまり安土に遷都しろってことですね。

●信長の思惑に驚いた前久は晴子に今後の協力を求め、晴子は子供たちのためにとそれを引き受けます。

晴子と誠仁親王の間の子 五の宮は信長の養子。

信長の権勢が盤石ならば、五の宮は帝位につくことになるんですが(ついでに晴子は誠仁親王の正式な妃ではないのにも関わらず、国母という大変な地位を手に入れることになる)、そのへんの生臭い感じは表面には出てきません。

●前久は捉えた伊賀忍者の的場浩司を脅して、自分の手駒にします。

●信長はまたも今上帝(正親町帝)に譲位を迫りますが、前久は、伊勢の式年遷宮を見届けた後譲位と返答。まあ言い訳ですね、言い訳。

信長は譲位の先延ばしは許されぬとピシャリ。

甲州攻めが終われば、畿内に近い有力大名はだいたい平定し終わる。朝廷掌握に本格的に取りかかろうっちゅう腹です。

●なんとか譲位を先延ばしし、信長の野望をくじきたい前久。その前久のところに信長の長男、信忠が尋ねてやってきます。

父親の政敵である前久に、信忠は苦悩を打ち明けます。

「万が一甲州攻めに失敗したら、父は私を殺す。私は父上にはなれません。狂ったように人を殺し、謀略に明け暮れる、あんな野心に満ちた人間にはなれません」

台詞だけ抜き出すとちょっとわかりにくいんですが、信忠は、信長を否定している訳じゃありません。

どっちかっていうと、信長の長男としてのプレッシャーに押しつぶされそうになってる。

嫡男と認めてもらったわけじゃない、弟の信雄が先に伊賀征伐で武勲を立て、先んじられたという焦りもある。

嫡男と認めてもらいたい、でも信長の跡を継いでやっていける自信もまだない。信忠は甲州攻めをまかされるんですけど、それがテストだってことは嫌という程解っています。

今まで織田信忠の気持ちなんて考えたこともありませんでしたが、そうだよねー、信長の嫡男という立場は辛いよねー。

●前久は信忠の気持ちを理解して、優しく励まします。

「偉大な父を持った気持ちは解る。だがそなたに変わる者はいない。気を強くもたれよ。茶でも飲んでいかれるがいい」

前久は信長の政敵で、謀略を習いとする公家ではあるんですが、信忠を利用して織田家中に悶着を起こさせようとは考えないのです。

前久の人物の大きさ、優しさが上手に描かれていて、非常に良いシーンでした。男性の優しさを描いて、人物の格を落とさない、むしろ持ち上げる描写は素晴らしいの一言です。

あー全然終わらないよ。まだまだ続きます…

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