花燃ゆ 第十二回「戻れないふたり」感想

humi_catch

○文ちゃんと久坂くんの婚礼が、親のいない久坂家ではなく、杉家で行われます。
伊之助も祝いにやってきて、久々に松蔭と再会。伊之助の前で松蔭は久々に一青年に戻った表情を見せます。う、ちょっと切ないじゃないか。
驚いたことに周布さまが伊之助と連れ立って挨拶に来てんの。小田村くんは乗り換え早すぎですよ。もっと周囲に配慮しろ。

○宴会の席も盛り上がり、塾生による腹踊りが披露されますが、こういったにぎやかな席に慣れない久坂は次第に不機嫌になってきます。
そのうち文ちゃんにも突っかかり始める久坂くん。
新郎新婦に不穏な空気が流れる中、酒の回った高杉が、「文は不美人だから、結婚しないって言っておったのに〜」と過去の久坂の発言を暴露。
場が氷りつき、文ちゃん&久坂も初の夫婦喧嘩。「実家に帰ります!」と立ち上がった文ちゃんですが、残念ながらそこは文ちゃんの実家なのでしたって、はあ、そうですかとしか言いようのないオチでアバンが終わります。どうしろっていうのよね。

○久坂くんは実家を引き払い、杉家に同居することになります。
百合之介パパが、部屋ならいっぱい空いてる、と言う割に、新婚夫婦にあてがわれたのは屋根裏部屋っていう最低限のプライバシーもなさそうな部屋。新婚なのに、ナニコレまじでかわいそう。
親のいない婿にこの扱い、婚礼の席でも久坂家の親戚みたいな人はまったくいなくて、世話してくれる親もいなくて、肩身せまかったろう、よくがんばってるなとほんとに久坂くんには同情してしまいました。新婚夫婦が屋根裏にすむのが気の利いた演出だと制作側が思っている可能性もありますけどね……。

○文ちゃんは、具沢山+鯛のアラ入りのお味噌汁を作ったり、久坂くんのご飯を多めによそったり、わかりやすく久坂の世話を焼きます。
が、久坂くんは長年の一人暮らしによりコミュ障になってまして、文ちゃんの世話焼きを素直に受け入れることができません。
照れもあるんだけど、自分の過去の孤独を再確認してしまうような辛さを感じてしまう感じなのかな。
文ちゃんは文ちゃんで、家族としての挨拶なんかがちゃんとできない久坂の態度にイライラします。
大家族に育った嫁と、早くに親兄弟をなくした家族との縁の薄い婿の夫婦のすれ違いというのは、夫婦の話としていいアイデアだと思うんですが、何度もやるのでだんだんウザウザになってきます。
ウザウザといえば、何かと頻発される「世話ぁない」「ほっぺたがとろけそう」「狂う」っていうのももうお腹いっぱいです。最近は言われるたびにイラッとします。

○江戸では井伊直弼が大老になり、アメリカの圧力に負け、日米修好有効条約を結んでしまいそう。
一部の大名家には条約文の草稿が配られました。それを密かに吉田稔麿が入手して、松下村塾に送ります。
このままでは日本は西洋の食い物にされてしまう、と危機感を募らせる松蔭と塾生たち。
しかし、幕府内では大老・井伊直弼が、なんにもわかってねえバカどもは粛正する、と宣言します。

○一方、萩の伊之助は松下村塾の塾生を江戸に送り出しはじめます。
周布さまとの仲も順調に進展し、仕事がうまくいっている嬉しさに、家族にお土産なんかも買っちゃったりします。
しかし妻の寿は、慕っていた椋梨奥が権勢を失ったことにショックを受けています(寿は椋梨奥が寿を見下していることには気づいてない、ということになってるんですね)。
その原因となったのが他人ならぬ自分の夫で、しかも椋梨奥に頼んでいた妹の縁談も、自分の夫が別の男とくっつけちゃってるわけで、能天気にフグなんて買って帰ってきた夫に寿さん爆発です。
この夫婦はすれ違いというか、そもそもコミュニケーションを取っていません。伊之助は、仕事の話をちゃんと妻にしてないし、寿もそれを聞きだして夫を支えようって思う妻じゃないのですね。
久坂・文夫妻との対比になっていますが、比較対象にされちゃった寿が本当に気の毒です。

○ところで久坂君は、お城に呼び出されてまして、何かと思ったら藩医として江戸遊学を許されたと。
久坂くんは武士として、志を遂げます、事を成します!ともう危なくなっちゃってるのに、松蔭先生は「ゆけ、久坂」といつもよりも更に煽るし、塾生たちも「いけ、いくんだ久坂。できれば俺もついていきたい」とマキシマム盛り上がっちゃいます。
しかし久坂君は、庭先で呆然とする新妻・文ちゃんに気がつき、はっと正気に戻るのでした。

○翌日、久坂くんは文ちゃんに離縁を切り出します。
久坂くん的には結構思いつめていて、大義のために命を賭けるくらいの気持ちで江戸へいく、文ちゃんがやり直すなら早いうちがいい、という訳ですが、コミュ障なので「一人の方が楽」ということになります(えー、相当な意訳を入れて良心的に解説してみました)。
文ちゃんはぶっちゃけ久坂くんのことが面倒になり、半ばやけっぱちになりつつ、久坂君の江戸行きの荷物をまとめます。
そのとき、お兄さんの形見の刀と一緒におかれたお守りを発見。中には、初めてであった日の大吉のおみくじが丁寧に畳まれていました。
そこに、先日久坂を煽りまくった松陰先生がやってきて、いろいろと気遣いながら、妹の文ちゃんに「お前の志は?」と高度な煽りテクをかまします。こんなときに、そんなこと言われちゃったら…

○翌日、久坂に議論をしましょう、とふっかける文ちゃん。
「あなたみたいな単細胞でけんかっ早い人が嫁も取らずに生きていけると思いません」「素直に一緒におってくれといったらいいじゃありませんか」「私が萩でずっとあなたを待ってます」「もうあなたと一緒に生きるって志をたててしまった」という論法で、久坂くんを説得というか、なんだろうな、心を通わせてというか、うーん、まあ初めてお互いの素直な好意を表現し合ったという感じかな…。
文ちゃん、松蔭先生に煽られたから…だけでなく、あのお守りを見て嬉しかったようです。

○二人の恥ずかしい会話は、塾生たちに全部聞かれていました。
実は文ちゃんは塾生たちに頼んで久坂くんの送別会を企画して、塾生たちを壁の向こうで待機させていたのですが、会話に夢中になってしまい、塾生たちのことはすっかり忘れていたのでした。テヘペロ。
こんなドラマ、維新の元勲たちに祟られて、次回で打ち切りになればいいと思います。

○そんなわけで久坂君は江戸に旅立ち、文ちゃんは萩で久坂君を待つ事になったのでした。そして松陰先生は……

スポンサーリンク
ad

最大限好意的にレビューしています。

今回も詰まらなくて詰まらなくてどうしようもなかったけれど、まあなるべく好意的にまとめています。
久坂くんの心情なんかは相当盛りました。もしかしたら私が思ったような感情的掘り下げなんてないのかもしれませんが、私がそう見えちゃったんだからしょうがない。ご容赦。

ところで、井伊直弼の高橋英樹さんが、もう間違いなく井伊直弼の顔になっていたのには感動しました。
最近はバラエティでばっかり拝見してましたので、桃太郎侍よりも、真麻パパの割合が高めだった高橋さん。
しかし、出てきたとたん、何を言われなくとも井伊直弼とわかる顔で、平伏しました。高橋さんの役作りが素晴らしすぎて、このドラマでは浮いちゃいますけど、間違いなくここ数回のアホ展開をびしっと引き締めてくれたと思います。
惜しむらくはドラマ全体に緊張感がないため、まるで高橋さんが顔芸してるだけみたいな感じに見えちゃったところでしょうか。
ほんと脚本家は高橋さんに土下座して謝った方がいいよ!

こんなアホなドラマなのに、番宣に出れば、過去の数々の名作・神作の威光により、「大河ドラマ出演おめでとうございます」とか言われちゃう役者さんたち。本当に気の毒。

できれば彼らだって神大河とは言わないまでも佳作くらいで演技したいでしょうよ。

まるで大河に出る事が慶事みたいですが、ここ数年は、まったくそんなことはないのではないか。そのうち断れるんじゃないかと、心配になってくるレベルなのに、NHKの危機感のなさと来たら。。はあ〜〜〜〜〜。

ま、いいや。来週もみんなで苦行に耐えましょうね。ではではアデュー!

スポンサーリンク
ad

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
ad