花燃ゆ 第四十六回「未来への絆」 土下座外交は誠意なのか?

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46回のTLまとめ↓↓↓

見なくてもわかる「花燃ゆ」リアタイTL 昼ドラ大河からワイドショー大河へ!!! #46「未来への絆」

では46回のレビューをしますかね(血反吐

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県令が留守の夜に

●アバンタイトルは前回の復習。繰り返し「二人の夜」を流されてスタートからげっそり。製作は、これがおもしろい展開と思ってるんかねえ…

前回のラスト通り、楫取が推進する生糸の共同揚返場に火が放たれます。

●未明の県庁は大騒ぎ。まだ暗い中を職員が走り回って対応に当たります。その中にはもちろん阿久沢翁も。組合設立がうまくいかなかったら(自分が)責任を取ると言った県令のみがいない状況。いないっていうか、義理の妹と宿の同室に泊まってた…という下衆な展開です。

下衆なだけでなく、矛盾だらけで、このドラマの品のなさと、どうしようもなさを示して余りある、ダメエピソードの一つ、となりました…まあ小松江里子女史らしいとも言えますけどね。

●美和は楫取を意識して悶々と夜を過ごし、翌朝、楫取が目を覚ます前に身支度を整えます。それがまるで事後。こんな狙った演出はいらんがなもう。

で、そこにすぐに県庁が連絡してくれと言ってきますけど? と宿の女中さんが教えてくれるですが、これもほんとどうやって連絡とったんだか…っていう。こういう適当な細部にも疲れる。

●急ぎ県庁に出仕した楫取と工藤(前回楫取にデレた県職員)に、阿久沢が非常に厳しい態度で挑みます。

犯人は生糸の仲買人、県令のやりように不満があった、犯人はすでに県職員が警察に引き渡し済み…と、事態を全部阿久沢たちが収容してるんだから、強気にも出ますわ。

阿久沢と鈴木(相澤一之)は、揚返場が放火されてる時に県令は美和さんと宿に泊まってたらしいけど、なにやってんのと楫取を責め立てます。

ただ、阿久沢はあの県令が本当に義妹とごにょごにょしてる…とは思ってなくて、ただ県令を失脚させるパワーゲームにこの噂を利用しようと考えてます。

美和さんたら何を考えてるのかしら

●阿久沢商会では、職員の奥樣方がさっそくうわさ話をアレコレ批評します。実姉である県令の正妻が病気療養中に姉の旦那と…なんてまあ普通に考えてどうかと思いますよね。でもそれにしても群馬の奥様たち、下衆いですけど。

そこにノーテンキな顔した美和がやってきて、奥様たちのイライラは頂点に。

奥様たちの顔色をみた美和は事情を説明しようとしますが「言い訳なんかしたら噂がさらに広がるだけ」とおせいさんに諌められます。

「群馬の女はかかあ天下ええでおおらかだけど、曲がった事が大嫌い」だそうです。働かない旦那を抱えて苦労してるから曲がった事には我慢できない。うん、よくわかります。

●生糸の作業場も、楫取と美和の噂のせいか、へんな空気。トメさんも美和に「ここらで美和さんも世間の声ってもんを知った方が良いよ!」と声をかけてくれます。トメさんが真っ当すぎて眩しい。美和もほんとトメさんの言葉をよくよく考えた方が良いよ!!

●まあそんなこともあって、夜、美和は楫取に「この家を出ようと思います」と申し出ますが、楫取が承知しません。楫取の内省は全然描かれないんですけども、大奥編の終盤から、美和に心を寄せているのは明らか。精神的不倫をじわじわ描く花燃ゆです。げんなり。

今日のイケメンは元奇兵隊の中原君

●しかし、美和との噂のせいか、元々の不満が噴出したのか、楫取が進めていた組合設立のためのさまざまな施策が一斉に頓挫し始めます。

工藤「私が宿をおすすめしたばっかりに…」

いや県令と義妹の日頃の行いのせいだと思います。でも君の配慮も足りなかったと思うわ。

●そこに二条窪から元奇兵隊のイケメン、中原くんが楫取を訪ねてきます。五分刈りになってこさっぱりした中原くん、超かわいい。

中原くんは相談したい事がある、とはるばる群馬までやってきてくれたんですが、ねちっこいドラマが続いた中でふっとキシリトールの風が吹いたかのように爽やかな空気を感じました。

でもそんな中原の耳にすら、県庁内の楫取の不評が届いてしまいます。

●楫取と美和は中原くんを歓迎して、群馬の名物「おっ切り込み」でもてなします。ところで中原くんは何のためにはるばる群馬まできたかというと「将来のために村にさらに水を引きたい」という相談のためでした。

ちょ、そんなことのためにわざわざ山口から…!? まあ花燃ゆでは群馬と山口は隣県くらいの扱いだからしょうがない。気軽に来ちゃうよね〜。

●そんな中原くんに美和は農業の発明王を紹介します。発明王なんて、幕末〜明治の言葉になさそうですけどね。

●翌日、美和は船津伝次兵に中原を引き合わせます。船津は、山に植林すると保水能力があがるよ、と教えてくれます。船津さんの知識は実践的でイイネ。

中原はすぐに山口に戻るのですが、楫取が県庁で孤立していることを心底心配しています。「私もおりますし、義兄上は大丈夫です」という美和。いやお前がいるから楫取はさ…とにかくお前はなんもわかってねええ!!

西南戦争のあと始末

●東京の寿の下に美和からの手紙が届きます。粂二郎の無事を喜ぶ温かい手紙に、美和には複雑な思いを持っていた粂もちょっと和むんですが、寿さんはついつい「美和と旦那様はなんか通じるものがあるんです」「私はもういらんのかもしれませんね…」と本心をこぼしてしまいます。

●その頃、明治政府の伊藤と山県は、西南戦争の後始末に負われています。特に捕虜たちの扱いに困ってしまい、苦慮の末、各県に均等に割り振る事にします。

●毛利家の元若殿、現公爵の毛利元徳君は、食事中の雑談で妻の安子(銀姫)にその話をします。

すんなり新しい時代に順応した安子さまですが、すべての人が安子さまのように順応できたわけじゃない、という元徳。

確かに、安子さまは肉食にもすっかり慣れて、ワインがんがん飲んでと素晴らしい順応ぶりですが、元昭君(興丸)はお肉はちょっと…と若いのに胃が痛そう。これは多分、幼い頃に野菜で食育してた美和との再会の伏線でしょうねえ、きっと。

安子さまは夫からきいた西南戦争の捕囚が群馬にも送られるだろう話を、美和に手紙で知らせ、「くれぐれも余計な事には関わらないように」とダチョウ倶楽部的な分かりやすい前振りをします。

●群馬県庁では、その捕囚の扱いに付いて話し合いがもたれます。他の県では開墾とかさせてるみたい、うちもそれでいいんじゃないか? と言う職員に、楫取が異議を唱えます。「囚人には技能を身につけさせ、釈放後身を立てられるようにするべき」という楫取に、阿久沢はもっともだと賛同しますが「果たしてそれに賛同してくれる者がいるかどうか」と問いかけます。つまり、反対はしないけど、協力もしないよというわけ。

「またご自分の足で歩いて探されますかな?」「慣れてます」みたいな会話がやり取りされますが、次第に阿久沢が楫取のしぶとさに感心を持つようになってくる様子が江守さんと楫取さんの素晴らしい演技で表現されます。

江守VS大沢っていう対決はよかったと思いますね。完全に役者さん頼みのシーンでしたけど。

●楫取がまた自ら苦労を引き受けている中、新職員の入庁式が行われます。なんとその中に二条窪の中原くんの姿が! 中原くん、楫取の孤立を心配して、付いて来てくれたんですねえ。すごくいい人(嫁にしてくれ)。これで楫取の味方がまた一人増えました。

●楫取・工藤・中原の三人は、囚人たちを受け入れ先を求めて行脚を始めます。美和はお握りをこしらえて3人に持たせます。

土下座外交の成果

●楫取たちが出かけたあと、美和もまた、囚人たちの受け入れるよう各家を説得し始めます。が、もちろん普通に断られます。めげずに頭を下げ続ける美和を見守っていたおせいさんは、なんで縁もゆかりもない、ましてや囚人のために、そこまでするんですか? と問いただします。

久々の感情垂れ流し感動タイムです。

「新しい日本を作る、新しい日本人を育てる、それが私の志やからです」(ドヤァ

「この国のみらいのために戦い、死んでいった兄、夫、仲間たちみんなの願いだから。このご維新を自分の目で見て来た者の勤めでもあると思うから」

兄は幕府の囚人として斬首、兄のせいで父や長兄はしょっちゅう謹慎をくらい、兄の弟子たちはテロリスト、夫は自害、みたいな人間関係の中で育って来た美和の感覚は普通の人とは相当変わってしまったんですね…

それでもおせいさんは美和の志しに共感して、協力を約束してくれます。

●ここ群馬でも、自分より目上の人を取り込むことで事態をなんとかする、美和の才覚がいかんなく発揮されます。

で、おせいさんも囚人受け入れを頼んで廻るようになるんですが、おせいさん相手じゃ断りにくい w w むしろパワハラ w w

美和もおそらく自分の経験から、「あの人たちにも家族がおるんです」とか言うわけなんですが、これもわりと酷い脅しですよね w

●囚人の受け入れ先は少しずつ決まり始めるんですが、とても足りているとは言えない。もう時間もないのにどうしたものかと思案する楫取たちに、群馬の農家の女性たちが協力を申し出ます。

「待っている身内がおるって言われたらねえ」「息子の心配をしない母親なんていない」

そこに美和が船津たちとにぎやかに帰宅します。船津は事業を拡大したいし、そのために人を育てたいからちょうどいい、と積極的に受け入れてくれます。

楫取「またやったな」

そう、またも美和さんの活躍で楫取は救われたのです…(えー・・・

クライマックスは楫取の演説だが

●群馬に捕囚となった国事犯たちがやってきた日。楫取は囚人、阿久沢たち県庁職員、受け入れ先、何故か美和もいる…のに未来を問いかけます。本日のクライマックスです。

「もはや思い描く未来なんぞなか」と言われれば「養蚕や製糸業を教える」と説き、「長州もんを信用なんぞできん」という者には「他人を思い、真心を尽くせばそこに絆が生まれると私は信じています」と説く楫取。

「それぞれの未来を切り開いて下さい」としめたときには、囚人たちはみんな涙していました…

●楫取の演説に感動した職員は握手を求め、阿久沢は「本当にやる気なんだ」と感歎し、星野くんは「この人なら本当に群馬を変えられるかもしれない」と目をキラキラさせます。

●そんな楫取持ち上げタイムにも、周囲の隙を見ては目を合わせてそっと微笑みあう楫取と美和。これで「やましいことはない」つもりなんだから(ニガワラ

●県令宅に帰宅した美和は、粂二郎からの手紙を受け取ります。そこには「母の気持ちがわかるなら、今すぐその家を出て行ってほしい」と書かれていたのでした。

土下座外交が誠意という、知性をまるで感じさせない脚本

クライマックスに向けてHPMPともに削られてしんどいです…

今回は主人公二人の精神的不倫に疲労困憊し、さらに知性の欠如を露呈させた美和と楫取の土下座外交行脚にイライラさせられましたね。

坂雲の二〇三高地のような、日本の暗い歴史を正面から見つめたドラマを視聴するという大義も緊張感もなく、ただプロットに沿って直前のストーリーを破壊しながら進む、無意味なドラマ。

思うんですが、今のNHKや大河の製作陣の中心人物、土屋CPとかって、団塊末期〜バブル世代でしょう…いわるゆトレンディドラマを見てそだった世代に、知性の表現ということを望むのは最初から無理なのかもわからんですね。

あの世代の歴史好きは、逆境を乗り越えて来たモノホンが多いと思ってたんだけど、NHKで出世するような人はそうでもないのかもしれないね。ああ大河の不幸。

この突っ込み倒しをあと4回。

箸休めのように投入されるイケメンたちを糧にがんばれ自分。おう。

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