花燃ゆ 第四十四回「運命の糸つなげて」感想 群馬でも通常営業に戻りました。

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群馬も4回めになると、通常営業に戻り、いつもの、

8:35になると美和が思いのたけをぶちまける→8:40問題解決

というルーチンワークが展開。ただルーチンに戻っただけでなく、美和と楫取のゲスな精神的不倫を見させられるダメージも普通に辛いんですが、それもこれもあと少し(で終わり)、がんばれ私。

というわけで、さっそくルーチン花燃ゆin群馬見てみましょう…

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楫取偽夫妻 VS 阿久沢夫妻

●アバンは前回の復習。美和と楫取の不倫シーンから始まって、のっけから気持ちが削がれる…この二人の精神的不倫が気持ち悪いのは、この件についての美和・楫取双方の心理描写がないからだと思います。

多分あとあと、寿が死んだ後、あの頃は実は……って語るための伏線なんでしょうけど、「不倫じゃないよ?元々、心引かれ合ってるだけだし、こんなのなんてことないよ? お前の考えすぎ^^」とアリバイを入れつつ、いちゃいちゃさせるゲスい脚本、演出、すべてにダメ出ししたい。

●OP後も、「もう大丈夫か?」「兄上には恥ずかしいところばかりお見せして」と、もう昨夜やっちゃったんじゃないか、しかも結構ホットに…と思わせるようなゲスな深読みを誘う脚本でもうさあ……

美和が思いもよらぬ自分の不倫に苦しむ様子や、妻を愛しながらも、未亡人の義妹にも粉かけちゃう楫取のダメ男っぷりが表現されてたら、人間ドラマとして全然見られたと思う。

でも実際はアリバイ作りばっかり。このやーらしさが、まさに不倫を楽しむ人たちの心情そのものなんだよ…

ダメなドラマをさらに台無しにする展開。ドラマがはじまってすぐにちゃぶ台をひっくり返さなくちゃいけなくて、いきなり疲労困憊です。勘弁してください…

●えーと、気を取り直して、楫取は群馬県の生糸生産業者との懇親会に出席します。宴席で明らかになったのは、生糸に関わる人間は誰もが横浜の生糸相場の最新の情報を握る阿久沢を慕っているという現状。

阿久沢は楫取に、これからは商人の世。教育よりもまずは目先の事、目先の利益がなければ人は動きません、政府にかけあって横浜に生糸を運ぶ鉄道をひっぱってこい^^^^とニコニコと要求します。

●一方、県令邸には阿久沢の妻せいが訪ねてきます。

せいは寿のお見舞いにと、県職員の奥樣方みんなで作ってくれたという群馬県のソウルフード「焼き饅頭」を差し入れてくれていました。グンマー民は情に厚い。

しかし、言うべき事は言うせいさん。

「お手伝いさんは、他の事はどうかおきになさらず、お姉さんの看病をしてくださいね」「道楽でそんなことをされても、みんな迷惑ですから〜」(的な)

阿久沢夫妻は、旦那も嫁も、教育には反対と…でも阿久沢夫妻のことは、ぜんぜん憎めません。裏表がなくてさっぱりしてるし、利に聡い賢い人たちなんだな、という感じ。

史実では群馬の人たちは最初から楫取に協力的だったので、壁となる架空の人物を出したとのことですが、それでも阿久沢夫妻は安定感があるのはベテラン大物俳優のおかげでしょうか。

神奈川権令 野村靖あらわる

●そんな折り、神奈川県令となっていた元塾生の野村靖が楫取を訪ねてきます。楫取邸=イケメンホイホイ。

特に野村靖役の大野拓朗さんは洋装がお似合いで、目の冷めるような眼福でした。

明治維新前とは全然顔つきが違う、充実した様子の野村ですが、何をしに来たかというと、あれですよ、留魂録エピの回収ですよ。

というのはもう、OPに佐藤二郎さんの名前があったときからわかっていたんですけど、大野君の美しさにここにくるまで忘れちゃってました。てへ。

●で、まあこの美しい大野さんを、くたびれた沼崎吉五郎が訪ねるという、すごい対比。

伊勢谷さんと佐藤さんの対比もすごかったけど、洋装の政府高官・野村靖と遠流先から娑婆に戻って来た元犯罪者との対比はそれ以上でした。

でもそんなものすごく差のある二人を、松陰先生の遺言が繋ぎます。

「失礼ですが、塾生である事を確かめさせていただきたい」という沼崎に、野村靖は「身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも留めおかまし大和魂」の辞世を告げます。花燃ゆにしてもは珍しい伏線回収です。

こうして京都で久坂玄瑞とともに失われた松蔭の遺言が、塾生、家族のもとに再び現れました。

●野村靖は、かつて楫取に言われた「本当に時代を変えたいなら、人の動かし方を知り、藩の動かし方を知り、なにがあっても実行するべきだ」という言葉を胸に歩いてきました、と深々と頭を下げて帰っていきます。

●松蔭の遺言を見ながら、再び自分たちの志について思いを馳せる楫取と美和。なにげにいちゃいちゃ…ああげっそり…

明治も10年に

●年が明けて明治10年の正月。県令邸に阿久沢が挨拶に来て、この群馬の発展のためにお力添えくださいと挨拶します。その阿久沢に、楫取は群馬を教育で日本一の県にすると宣言します。

楫取は言葉通り、子供を小学校に通わせるべく命じるんですが、これが県職員からの強烈な反発にあいます。

子供は子供なりに労働力であった時代、それを無闇に否定する事は秩序を乱すことになります。という立場で阿久沢ははっきり学校教育に反対するのですが、楫取は何を思ったか、「私が間違っていたようです」とあっさり前言を撤回します。

●楫取が前言を撤回したのは、人任せではだめだ、ということでした。まずは自分で群馬の農村の視察からと、自分の足で農村を廻った楫取は、商人は生糸の取り扱いで潤っているけれど、生産農家は昔と変わらず貧しいことに気がつきます。農村の子供一人一人に教育を施すのは、現状で潤っている阿久沢には無理なんですね。

美和もまた、自分の志を実現するために、阿久沢商会の作業所にでかけていき、働く女たちに少しでもいいので手習いを、とせいに談判します。

学問なんかなくても行きていける。みんな、ろくに働きもしない亭主を抱えて、寝る間も惜しんで働いているんだから、余計なことはしないでくれ、とおせいさんは怒ります。

●寿は夫と妹についていけない寂しさ、夫を支えられない辛さ、夫の隣に今ふさわしいのは美和であるという切ない諦めを、母の滝さんに書きおくります。

西郷も大概にせんか

●その頃、九州では大規模な士族の反乱が起こります。西南戦争です。壊れかけの木戸公はついに卒倒。ここでかの有名な台詞である「大概にせい、西郷!」が出ちゃいます。

私は、怒っているようでどこか暖かみがある、気さくだったという木戸公の性格を感じさせる、この最後の言葉が好きなのですが、花燃ゆでは強い怒りの言葉になってました。このドラマだと、大久保翁がいない分、木戸さんが苛烈なんだよね。

まあキビキビ怒りつつ倒れるヒガシに似合った解釈で、良かったんじゃないでしょうか。

●そして大河パートが1分で終わったと思ったら、いきなりグンマーの賭博所に跳びます。ここで前回、やくざの取り立て屋に詰め寄られてたトメさんのクズ亭主が、博打に負けて借金をこさえ、カモにされる様子が描かれます。大河ドラマから任侠ドラマへ。カオス。

●美和は作業所に手本を置かせてもらい、もし興味があったらなんでも聞いてくださいね、と営業をがんばります。

トメさんのまだ小さな娘が無邪気にその手本を手に取りますが、母親のトメさんが停めます。

ここで女たちは本音が、勉学に興味がないわけではないけれどもう今更という諦め、雇い主であるせいさんへの遠慮や反抗と取られることへの恐れ、さらに変化への恐怖があって踏み出せないのだ、ということが描かれます。

そんで本当にひどいことに、美和はそういう女たちの複雑な気持ちが理解できないんですよ。さすが秀次郎をひどい小芝居で追い返した女ですよ。

●美和は寿さんに、母親がそんだから教育が根付かないんだと愚痴をこぼすのですが、寿さんは毅然と「子の将来を思わない親なんていない」と美和さんを叱ります。

「そげな上からものを言うような事を言ってはいかんよ。子の将来を思わぬ親はおらん」「あんたはがんばりすぎると周りが見えんようになるところがある。頼りにしとるんよ」

寿姉さま、死を前にして慈母となりぬ。視聴者の言いたいことを代弁してくれてありがとう…

寿、東京へ…

●楫取は病気療養のため、寿を東京の名医に預けることにします。

「夫の志を遂げさせたい。美和、私の代わりに旦那様をお願いします」と、寿は美和の同行を断ります。寿はもうはっきり美和と楫取の関係に気がついていて、二人を許すんです。美和にもさすがに伝わりまして「姉上がいらっしゃらないなら私もこの家をでます」というんですが、「そんな気遣いは無用です。そばで支えてあげて」と重ねて美和に楫取を頼みます…

ここは抑えめですごくよかった。それだけに他のシーンで、少しでも美和がこの不倫をどう思っているのかが表現されていたら…

●東京で、粂二郎は母をやつれさせた父に激しく反発します。いやほんと当然だよね!!

寿は、自分は貴方の妻になれて幸せだった、旦那様と心が通じあわなくて怒ってばかりだったけどでもそれも今思えば幸せだった、もう一度旦那様と暮らせるよう、回復して見せますと楫取に話します。

なんで寿が主人公じゃないんじゃろう…

●東京に来た楫取は、ついでに主君であった毛利元徳公が第十五銀行の頭取に就任した祝いの席に顔をだします。そこで木戸とも再会。

元徳と楫取は、西南戦争に懊悩して体調を崩す木戸を案じます。木戸はなぜか事後を楫取に託します。いやいや、こんな真面目一辺倒の男を国政の表舞台に立たせないでください、木戸さん。西欧からしたら一番ちょろいタイプの男です。

元徳は、若殿時代よりもずっと男っぷりがあがりましたね。三浦貴大さん、この人は歳を取ってからいい俳優さんになりそうな気配。

●銀姫と幾松(松子夫人)の会話では、美和が辰路と秀次郎に仕送りをしていることが語られます。回想のなかで、辰路が、秀次郎もおかげで学校にいけてる、一緒に子育てしててもらってるようで心強い、ありがたいと美和を持ち上げて、まあわかってたけど辰次さんもすっかり美和の持ち上げ要員になりました。

阿久沢商会と賭場が疑わしいのだが…

●美和が阿久沢商会を訪ねると、いつぞやの借金の取り立てやくざが、今度は娘を寄越せとトメさんを脅していました。

どうもクズ亭主が、借金の片に娘を売るという証文にハンコをついたらしい。

それを助けたのはおせいさんでした。えーと、美和が証文を確認して、娘を売るなんて書いてないよ、とか言うんじゃないの?? しかも証文を取り上げたせいは、中身を確認せず、さっさと火にくべてしまいます。

これでは、阿久沢商会が実は賭場を運営していて、せいさんと取り立ては裏でつながっており、女たちが生糸で稼いだお金を巻き上げ、逃げ出さないよう活かさず殺さず囲い込み、この美味しい関係を破壊しないよう、教育を拒んでいるように見えるんですが、私の心汚れすぎ??

●やりとりを見ていた美和は怒りを爆発させます。そうか、美和もついにわかったか!とおもったらそうじゃなかった。もっと抽象的な次元で怒ってた。

「せいさんがそうやって皆さんを守っているからいけないんです。同じ事の繰り返しで、それでいいんですか」

せいは「おぼこいお手伝いさんが、私に意見しようって言うんですか?」とやり合いますますが、美和の久々の感情ダラ流しをそれくらいで停められるわけはありません。「ええ、意見させてもらいます」と美和が声を震わせます。

ほぼ一年間見て来たけど、井上真央さんは意外と演技に幅がないんですよね。特にこういう、真剣に相手に何かを訴えるという演技がすごく下手です。

ここでも、自分で考えるのが大事とか、誰もが夢を見て言い時代とか、いいことっぽいことをいろいろ言うんですけど、ものすごく上っ面でスベスベです。

こんなでもせいさんは「気に入った。その通りだ」と美和を認めてしまいます(花燃ゆは通常営業中です)。

●せいは、これによりお手伝いさんと美和をdisるのをやめ、「美和さん」と呼ぶようになり、阿久沢商会の作業場では休憩時間にみんなで字のお勉強するようになりました。めでたしめでたし。

●ラストシーンでは、来週に向けて生糸相場が暴落し、阿久沢が真っ青になります…

次回はついにタイトルで炎上商法か

さて次回のタイトルは「二人の夜」なんですけど、どうせ美和が楫取を意識してドキドキするだけで大した事はしないで終わるだろう。

ちゃんと楫取と美和がやることやってたら、ほめてやりますわ。ではではアデュー!

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