花燃ゆ 第四十二回「世界に賭ける糸」感想 苦行マラソンも残り一桁。

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撮影終了したそうですね。

井上真央「厳しい意見も耳に…」「泣き顔は撮らないで」 大河「花燃ゆ」クランクアップ

真央さんのいい話っぽくまとめられているけど、今現在、実の姉の旦那とのアレな関係を見せつけられている視聴者としては、エー? ですけど。

むしろ、叩かれないよう、姉公認というアリバイを作りながら、姉の知らないところで楫取と心の交流を深めていく美和さんと、どんなに叩かれても健気に堂々とがんばります、なんて言ってる井上さんが、被っちゃって良くない。

でもお疲れさまでした。

なんで引き受けちゃったのかわかりませんけど、この酷大河の主演を押し付けられて、井上さんが一番大変だったと思います。心から同情いたします。

でも、総括するときは思い切り叩くと思うけどな!!

というわけで、最終回まで何も期待できないことがわかってしまった群馬編2回目を見てみましょう…

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貴方はおぼこいお手伝い

●県令邸に到着する寿・美和姉妹。出迎えたのは、追い剥ぎを唐傘無双の女。群馬県庁勧業課長の妻・阿久沢せい(三田佳子)でした。

あ、アバンタイトルは前回の復習だったんで省きますね。

●長州にいた頃とは比べようもない、立派な邸宅には、群馬県庁職員の妻たちが勢揃い。

県令夫人を歓迎します。「県令と言えばかつての大名と同じ」。

丁重な歓迎にやや引き気味の寿と美和。

ところで、ここでは美和が非常に微妙な立場です。

県令夫人の妹で、体調の悪い姉をサポートするために同行して来た……阿久沢せい「ああ、お手伝いさん」(pgr

まあそうなるよね。

お酒を遠慮すれば「おぼこい」pgrされ、あからさまに姉に対する態度が違う…

美和はむっとしますが、上州の夫人たちは意にかけずに飲みだしちゃう。

嬶天下と空っ風というやつなんでしょうか。

嫌いじゃありません。むしろもっとやっちゃって。

●楫取は、県庁を牛耳って資料すら見せない阿久沢という人物について、職員に探りを入れます。

すると、みんな次の県令は阿久沢様がいい(と言っている)という本心が明らかに。

要するに相手は地元の利権の取りまとめをしている実力者。これは手強そう。

●夜、自宅に戻った楫取は、職員の夫人たちが届けてくれた県令就任の祝いの品を「こんなものは受け取れん」と、全部返すよう美和に指示します。

この世界にも大久保利通が存在していた!

●翌日、楫取は県庁で職員に訓示。

●美和は各家を廻って祝いの品を返しますが、これがまた大不評。

賄賂みたいだから受け取れないってそのまま突っ返すとか、楫取と美和(と小松江里子)は、こういうところでびっくりするくらい知恵がなくて驚きますね。

みんなが敢えて隠していた長州閥への反発も吹き出します。

そんな時、街を廻る美和の前で、突然、男が一台の馬車に泥水みたいな、糞尿みたいなものを浴びせかけ、悪態をついて逃げる…というトラブルが。

馬車の持ち主は阿久沢権蔵。

阿久沢はいかにも狸じじい然とした、ラスボス感漂わせる江守徹でした。御代、さすがです!! もう見た目で役どころがすべてわかります!!

見かけない顔と美和に目を留めた権蔵は、困った事があったら何でも頼りなさいと美和に名刺を渡して馬車に乗り、去っていきます。

馬車の汚れを洗い落としてから行けよ…

●で、阿久沢はそのまま登庁してしまいます(洗い落とす描写はなし…)。

県庁では幹部職員が並んでお出迎え。

ダウントンで、身分の高いお客様の際は家族と使用人総出でお出迎えしてましたが、あんな感じですね。

むしろ阿久沢こそ群馬の真の殿様。

グンマーの真の支配者・阿久沢は、政府の重鎮である木戸孝允公、大久保利通公(!)の後押しを受けた優秀な方、よろしくお願いします、と楫取に挨拶しますが、よそ者の楫取を舐め腐っているのは明らか。

この世界にも大久保利通は存在していた。

視聴者に重大な情報をもたらしてくれた阿久沢ですが、楫取は新しい職場の現状にイラっとします。

あの寿が、滝さんのように

●帰宅後、楫取は思うようにならない職場の現状への愚痴をこぼし、美和も、祝いの品を返した家々に反発されたことを愚痴ります。

それを聞いていた寿さんが、まるで母・滝さんのように「世話ぁない」と二人を励まします。

優香は文のネガとして、一段落として描かれていた寿を、毅然とした美しい演技で、優れた大人の女性に育てたよね。

(井上真央が叩かれるのは、脚本のせいだけじゃないんだよね)

食後、台所で親しく語り合う楫取と美和の様子を、寿さんは見てしまうんだけど、ここの優香の表情もすごかったです。

回を追うごとに目減りする大河パート

●その頃東京では、木戸と伊藤が、これからの日本のことを考えると、群馬に首都を移すことになるかもしれない、と語り合っています。

2分で終わったけど、ここは結構衝撃でした。

東京でもなく、京都でもなく、群馬が首都。

当時の日本の産業で、世界を相手に出来るのはほんとに生糸だけだったとはいえ、そんなことが!?

●群馬の楫取は、政府肝いりの当時の最新式紡績工場、現世界遺産・富岡製糸場を職員とともに見学します。

そこでたまたま出会ったのが、小さな製糸場を経営する実業家の星野長太郎でした。

星野は、フランス式の紡績を知りたいと押し掛けて来てはつまみ出されていたようで、こういう人物に理解のある楫取は、見学への同行を許します。

●星野を演じるのは「平清盛」で主人公の弟、家盛を演じた大東駿介さん。明治の若くて熱い実業家って風情がすごく似合ってます。

弟の新井領一郎役で出演した細田善彦さんとの並びなんて、もー美しくて、久しぶりに椅子から乗り出したわ!

星野は、群馬と日本の製糸産業発展のため、アメリカに弟を送って販路を切り開き、横浜で群馬の生糸を不当に買い叩いている外国商人を介さずに直輸出したいと楫取に話します。

敏三郎、危篤の知らせ

●生糸のためだけではない、誰もが自由だというアメリカに興味がある、学びにいきたい、という弟・新井領一郎の言葉に、寿は寅次郎を思い出します。

美和は「兄上にそっくり」といってましたが、「兄上」なのか「義兄上」なのかは微妙な感じに作ってました。

というのを妻である姉の目の前で団らんしながら言っちゃう美和さん……これでどうして女性の共感を得られると思うのか、言ってみろやコラ。

●そんな時、楫取の元に滝から敏三郎危篤の知らせが届きます。

姉夫婦を置いて一人萩に瞬間移動する美和。

はやい。しかし敏三郎は姉の到着を待っていたかのように、息を引き取るのでした。

妖怪いつも明るい母である滝さんは、というか檀ふみさんが「敏、いけん!!」と叫びます。檀さん、ここ素だったよね…

明るく優しかった末っ子の死は、杉家に暗い影を落とします。

というか、もう死に瀕する敏を囲む家族は兄・兄嫁・甥・姉・母の5人だけ。

あんな大家族だったのに、敏までいなくなって暗くならないわけがない。。。

●敏三郎を失い、食事ものどを通らない滝さんに、美和はお握りを持ってきます。

「本当は私が敏に励まされていたんです。いつも笑顔で。私だけやない、敏は家族みんなのことを世話ぁないと…」

母娘は抱き合ってなきむせびます。

感動のシーン、迫真の演技でしたが、所詮はホームドラマなのよね…

●滝さんは敏三郎に託されていた松蔭の形見の脇差しを、寿に贈ります。

で、それを持って美和は群馬にバビューンと…

阿久沢商会の店先で

●群馬に戻った美和に、何故か群馬にいながら長州情報も逐一受け取っているらしい楫取は、敏の書いた図面を基に、二条窪の利水工事が始まる事を話します。

敏はちゃんと世の中の役に立ってたんだ! とエピソードを回収し、さて本日のメインイベント。星野新井兄弟のアメリカ行きです。

●楫取は、県庁の職員会議で新井のアメリカ行きへの賛同を求めますが、職員のほとんどは一般人を県が支援するのは…と、反対のよう。

というか、横浜の生糸相場の情報を握る事で権力を保持している阿久沢が賛同しないため、みんな阿久沢の意向に逆らえない訳です。

普通に考えて直販できれば今よりもっと利益が出るのに、なぜ阿久沢が賛同しないのか、あるいは割って入らないのかは説明されません。

まあそんな説明が出来る脚本では元々ないんですけど。

●楫取の出来る事は誠心誠意、阿久沢に頭を下げることのみ。

というわけで、県令自ら阿久沢商会の店先に凸。

賛同してください、yesと言ってくれるまでここを動きません!作戦に。

阿久沢は困り果てますが、そこは狸じじいなので、県令を店先放置です。

阿久沢の妻・せいは楫取を見て「いい男♥︎」と喜んでますが。

今回も美和が大活躍で…

●そこに、敏の香典返しを持って美和さんが現れます。

義兄と一緒に頭を下げる美和ですが、店先占拠が増えて、阿久沢は怒りだします。

「連れてけえってくんない(でしたっけ?)」という阿久沢に、美和はいつぞや受け取った名刺を取り出し、

「でも困った事があればなんでも力になるとおっしゃいました」「私が育った長州では、男に二言はありません」

と阿久沢に迫ります。ひどい。しかし、

「まあまあそういうことなら、是非力になってあげなくちゃ。ねえ旦那様」

と妻のせいが割って入り、助け舟を出してくれたおかげで「今回だけ」と群馬の真の支配者・阿久沢権蔵の協力を引き出す事ができたのでした。

なんか書いてて空しいな…

ここ予告で見たときは、楫取が阿久沢に頼み事をする→美和が援護射撃で楫取に二言はないの意味で「長州の男に」の下りを言うのかと思ってました。

まさか、群馬の男に二言はあるのか、あぁん? の意味で遣われるとは…

●アメリカに旅立つ事になった新井領一郎に、寿は、松蔭の形見の脇差しを託します。

こうして、生まれ育った故郷を捨ててまで、新しい世界を見たいと望んだ松蔭の魂は、新井とともに海を渡ることになりました。

これは新井の孫娘で後の駐日米大使の妻となったハル・ライシャワーの手記に書かれている史実なんですけど、でも松陰先生が死ぬまで寿はすごい確執持ってたよね??

とついつい思い出してしまうのでした。

寿さんが、松陰先生に対する思いが変わった事を過去のどこかで語っていたら、素直に見れたのに…いやほんとつぎはぎ脚本て、見てて辛いですね…

指折り数える最終回かな

明らかに「あさが来た」の方が面白い今日この頃。だって主人公が豪快で…

なんで大河と朝ドラが同じ土俵で勝負しているんでしょうね?

まああと少し、少しですよ皆様。アデュー!

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