10月27日から「始皇帝と大兵馬俑展」だよ! 予習してみた。

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考古学的発見としては20世紀最大の発見の一つ、と言われる秦始皇帝陵(始皇帝のお墓)。

始皇帝陵からは、副葬品として埋められた、兵士や馬をかたどった素焼きの土人形が多数発掘されているのですがこの土人形が、もうものすごくすばらしいものなのです。

私は何年か前に台湾の故宮博物館でレプリカを見たんですけど、とてもテラコッタとは思えない精密で美しい仕上がり、抑制がきいていながら生き生きとして品が良く、それでいえてリアルな造形に目が点でございました。

始皇帝は、日本でも昔から人気のある英雄で、数々の小説・コミックスなどで描かれています。今はなんといってもヤングジャンプの「キングダム」。

ただでさえ混み混みの、国立博物館の展示が「キングダム」ファンでさらに溢れそう…と思いながらも、やっぱり楽しみなので予習してしまいます。

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秦と始皇帝、おさらい

秦が古代中国、春秋戦国の覇者となって全中華を統一したのが紀元前221年。

ところでこの秦という国は、現在では、西戎と呼ばれていた人々の一部で、異民族だったと考えられています。

漢民族ではなかったんですね、というか、漢民族という概念ができる前の国でした。

中華を統一した秦王政(後の始皇帝)の統治は過酷と伝わっていますが、それだけ広大な土地と多くの異民族を支配するのは大変なことでした。

で、そのために秦が採用したのが法治なのですが、これにより、始皇帝は民衆に強烈なトラウマを残します。

なんと現在に至るまで、中国が法治を受け入れられないのは、始皇帝の時代にその過酷さが身にしみたせいと言われるほどの漢民族のトラウマ、始皇帝(の法治政治)。

実際、始皇帝の人生は幼少の頃から極めて過酷だったため、人を信じない、冷酷な人物だっという同時代人の評価も残っています。

まあそういう過酷な人生の最後は頭がおかしくなるのが常で、冷徹だった始皇帝が、晩年は神仙思想にはまっていった…というのが、また哀れを誘う。

始皇帝陵は神仙思想が深く影響を与えていると言われており、後世の私たちが素晴らしい兵馬俑を見て感心できるのも、始皇帝をたぶらかした怪しげな道士と神仙思想のおかげ…と言えない事もないのですけれど。

テラコッタウォリアーズ=兵馬俑

で、そんな偉大な始皇帝の副葬品である兵馬俑は、なにがすばらしいのかといいますと、それは均整が取れつつも、リアルであること。

ほぼ等身大の像で、一万体以上の兵士の顔がすべて違うんです。

ということは、おそらく実際の将兵をモデルに一つ一つ作られたと推測されまして、兵馬俑を詳しく調べることで、文字に残されていない始皇帝の軍団の詳細がわかってしまうのです。

ちなみに俑とは日本語で言う埴輪(ハニワ)のこと。

植木鉢とかと同じ素焼き粘土でこれだよ? すごすぎない??

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将軍の俑。

重厚ながら華麗な冠、タッセル(房飾り)で飾られた鎧をまとった、思慮深そうな人物。たっぷり豊かな下衣がエレガンス。しかし、袖からのぞく腕のたくましさからして、歴戦の勇士でもあることをも想像させる。素晴らしい造形。

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こちらは馬車の御者の俑。

優れた御者は、冠を許されるほど高く評価されていました。この俑は周囲に埋められた馬俑の数から、4頭を御していたと考えられます。

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こちらは立射俑。

ポーズ的に弓を構えている様子。軽くひねった半身、的を見据える目、鎧をまとわない軽装のスマートな立ち姿。動きのある俑です。美しい。

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同じく弓兵ですが、こちらはひざまずいている跪射俑。

立射俑と違って重装備。装備はクロスボウだったようです。このことから、始皇帝の軍団では、通常の弓とクロスボウは異なる運用のされ方をしていたことがわかります。

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軍馬。

騎馬用の鞍がついていた事から、始皇帝が騎兵を運用していた事がわかります。形状から轡やハミ、手綱は、実物をつけていたと考えられています。

すごく立派な軍馬です。つか、馬かわええ。


リアルな兵馬俑の造形がお分かりいただけたでしょうか?

兵馬俑の研究により、始皇帝の軍団がさまざまな民族を含む混成部隊だった事がわかっています。

文書よりもずっと雄弁に、始皇帝がどれほど傑出していてかを伝えてくれる兵馬俑。

また、兵馬俑が埋められていた兵馬俑坑は発掘されたそのままの姿で保存、博物館として公開されているのですが、これがまた圧巻なんですよね。

今回は、兵馬俑坑の様子も展示されるみたい。

中国に旅行に行くということも難しい時代になりましたが(政治的にというより、大気汚染的に)、兵馬俑坑博物館は一度行ってみたかった。楽しみです。

というわけで、始皇帝だけじゃなくて、その時代の秦という国がどれほどすごかったかがわかる、キングダムファンには絶対おすすめ、且つ、歴史好きにもかなりおすすめの展示会なのです。

200円引きの前売り券は10/26まで

人気の展示は大変込み合います。

開場に入る前、チケット売り場で30分〜1時間待ちなんてザラですので、前売りを購入していくのがおすすめ。

当日にコンビニで購入することもできますが、10/26までは200円引きの前売り券がネットで購入できます。

公式サイト 始皇帝と兵馬俑展

公式サイトの下の方に販売ページへのリンクがあります。

これで準備万端。

お腹いっぱいになるまで兵馬俑を見てきましょうね☆

※詳細

【 開催期間 】2015年10月27日(火)~2016年2月21日(日)

【 会場 】東京国立博物館 平成館

〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9

*JR上野駅公園口・鶯谷駅南口より徒歩10分、東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅、東京メトロ千代田線根津駅、京成電鉄京成上野駅より徒歩15分
*東京国立博物館ウェブサイト:http://www.tnm.jp/
【 開館時間 】午前9時30分~午後5時
(12月18日までの金曜日、10月31日〈土〉、11月1日〈日〉・2日〈月〉は午後8時閉館、入館は閉館の30分前まで)
【 休館日 】月曜日
(ただし、11月2日〈月〉、11月23日〈月・祝〉、1月11日〈月・祝〉は開館。11月4日〈水〉、11月24日〈火〉、1月12日〈火〉は休館)、年末年始(12月24日〈木〉~2016年1月1日〈金・祝〉)

チケット
一般  1,600円(前売り:1,400円 団体:1,300円)
大学生 1,200円(前売り:1,000円 団体:900円)
高校生 900円(前売り:700円 団体:600円)

*中学生以下無料。
*団体は20名以上。
*障がい者とその介護者1名は無料。(入館の際に障がい者手帳などをご提示ください。)
*チケット取り扱い:東京国立博物館正門チケット売場(窓口、開館日のみ)、展覧会公式サイト、主要プレイガイドを予定。

記事転載元:公式サイト 始皇帝と兵馬俑展

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